VPSを選ぶのにWAFの機能はとても大事という話をしました。
確かにWAFやセキュリティ強化のプラグインを入れることは良いことです。
それよりも効果的なのは、一番攻撃される管理画面やバックエンドで使うプログラムに対してIP制限をかけることです。
IP制限をかけるのに必要なもの
IP制限をかけるには、必要なものが2つあります。
- IPを固定すること
- VPNに接続できること
IPの固定するには
IPを固定しないことには、IP制限をかけることができません。
普段家で使っているプロバイダでも、ルータを再起動しない限り基本的には変わりません。
ただし、突然変わってしまうこともあるので、できればIPを固定にしておきたいところです。
IPを固定するにはどうすれば良いんだ?
固定IPサービス
さまざまなプロバイダで固定IPサービスをオプションで提供しています。
安いところでは800円くらいからあります。
ASAHIネットやインターリンクがプロバイダ料金を含めても安いと思います。
両方とも使った事があるのですが、個人的には無料期間があって試せるのでインターリンクをおすすめします。
今の速度に不満がないのであれば、固定IPサービスを契約する方が面倒も少なくて良いのですが、速度に不満があるなら、IPv6サービスに切り替えてしまう方がおすすめです。
IPv6サービス
固定IPサービスも良いのですが、IPv6(IPoE)にしてしまう方がおすすめです。
IPv4と比べて速度が全然違いますし、IPも半固定なのでおすすめです。
半固定ではありますが、切り替えて3年、1度も変わっていません。
IPv6の方式には、IPoEとDS-Liteの方式があります。
DS-Liteは対応しているルータが必要になるので、IPoE方式をおすすめします。
インターリンクのIPv6はDS-Liteなので、別のプロバイダにしました。
私のおすすめはビッグローブです。
私はフレッツ光とプロバイダ(ビッグローブ)を別に契約していますが、今なら光コラボのビッグローブ光を選ぶかもしれません。
その当時、事業者変更でフレッツ光に戻すのが大変だったから・・・
Biglobeは繋がらない、遅いということがなく快適です。
過去にいろいろなプロバイダを転々としましたが、一番快適だと思っています。
先ほど書いたように、IPが変わることもないので、IP制限の運用には最適です。
VPNに接続できること
家からしか接続しないのであればVPNは不要ですが、外から接続するのであれば必要です。
IPを固定してしまうとテザリングやフリーWifiなど外からの接続も遮断されてしまいます。
どうすればいいんだ?
外から家のIPで接続できるようにするためにはVPNサーバの機能が必須です。
それも家で動いているルータやNASなどにVPNサーバを起動できる仕組みが付いていないといけません。
フレッツ光を契約していいる方はNTTのホームゲートウェイをレンタルしていると思います。
型番にも依りますが、VPNサーバの機能が付いているものもあります。
機能が付いていなかったら?
常時起動しているルータに付いていれば問題ないのですが、無い場合はNASを導入してはいかがでしょうか。
MacならTimeMachineのバックアップ先にもなります。
スマホの写真や動画などさまざまなデータのバックアップに使うこともできます。
外から家のファイルを見ることもできるようになるので、NASを使ったVPNはおすすめです。
フリーWifiを使う場合でもVPNを通せば安心です
おすすめのNAS
NASでおすすめなのは、今も昔も変わらずQNAPです。
QNAPのNASにはたくさんの種類が出ていますので、正直なところどれを買ったら良いのかわからないと思います。
今おすすめのNASは、性能や価格のバランスが良い「TS-262」が良いと思います。
QNAPのNASは少し値段が高いのですが、安定性抜群で運用も管理画面からできるのでとても楽です。
QNAPのNASは現在で3台目
20年近く使っていますが、壊れることも困ることもありません。
QNAPのNASはHDDが付属しません。
自分で好きなメーカー、好きな容量のHDDまたはSSDを準備します。
HDDもたくさん種類がありすぎてわからない
NAS用HDDのおすすめは、今も昔もWD Red一択です。
注意点
IPv6に変更すると、IPが半固定になりました。
その代わりIPv6の場合は、使用できるポートが限られます。
そのため、OpenVPNなど好きなポートを使えるVPNサーバが必要です。
NTTのホームゲートウェイはOpenVPNが使えないと思うので注意です
私のレンタルしているNTTのホームゲートウェイは、OpenVPNが使えません。
そのため、NASのVPNサーバ機能を使っています。
IPv4のまま、NTTホームゲートウェイのVPNサーバ機能を使う場合は、固定IPサービスを契約することをおすすめします。
IPv4の時はホームゲートウェイのVPNサーバを使っていました。
IPが変更になったら自動で新しい証明書を作ってメールで送るプログラムを作って運用していました。
その運用は大変そう・・・
IPv6とQNAP NASでの運用が良さそうだね